栄養成分ブレンドコーヒーの手引き(^^)

第387話 患者の珈琲学(その51)老化した卵母細胞が若返る

シリーズ『くすりになったコーヒー』 これはネズミの実験ですが、ニコチン酸を含んでいる深煎りコーヒーは誰が飲んでも安全な飲みものですから、赤ちゃんが欲しくてもなかなか実現しないカップルには朗報です。●老年雌マウスの卵母細胞をニコチン(NA)を加…

第386話 患者の珈琲学(その50)ニコチン酸を多く含む食品

シリーズ『くすりになったコーヒー』 深煎りコーヒー特有のビタミンとして、3回に分けてニコチン酸のお話をしました(第374、375、379話を参照)。深煎りコーヒーを飲めば、1日3杯で十分です。では浅煎りを飲んでいる人はどうでしょうか?残念ながら浅煎りコ…

第385話 患者の珈琲学(その49)カフェインが脂肪を燃やす

シリーズ『くすりになったコーヒー』 「コーヒーはがダイエットに効果あり」とする俗説が多々あります。根拠は様々ですが、筆者が満足できる根拠はこれまでありませんでした。「コーヒーは食欲を抑える」という根拠はありますが、食欲を多少抑えることはあっ…

第384話 患者の珈琲学(その48)痛風とコーヒー関連遺伝子

シリーズ『くすりになったコーヒー』 中世イギリスの医者で、オックスフォード大学長兼王室侍医のウイリアム・ハーベーは痛風の持病もちで、年中発作に悩まされていたそうです。そんなハーベーさんが愛飲していたのはコーヒーで、発作の時には痛みを感じなく…

第383話 患者の珈琲学(その47)カウェオールと乳癌肺転移

シリーズ『くすりになったコーヒー』 前回も乳癌の肺転移について書きました。コーヒーのニコチン酸が関与して「コラーゲン生合成を阻害することで転移を抑制できるかも」というお話でした。論文はNature誌の4月号でしたが、今回は2月号の論文です。これほど…

第382話 患者の珈琲学(その46)乳癌転移とコーヒーの関係

シリーズ『くすりになったコーヒー』 乳癌が怖いのは転移があるからで、転移さえなければもっと安心して治療できるのだそうです。転移を防ぐための最大の課題は「乳癌の転移が何故起こるのか」を知ることですが、これが本当に難しい。それでも少しずつ進歩が…

第381話 解説 コーヒーの影響を受けるリン脂質

シリーズ『くすりになったコーヒー』ちょっと専門的ですが、もしかするととても重要な話です(詳しくは → こちら )。●リン脂質とは、グリセリン(緑)に長鎖脂肪酸(灰)とリン酸(赤)とコリン(青)が結合して、石鹸みたいな性質がある。 数多くの種類が…

第380話 番外編 オイルとエッセンシャルオイルの違い

シリーズ『くすりになったコーヒー』 コーヒー豆を絞って作るコーヒーオイル(写真下)と、蒸留して作るコーヒーエッセンシャルオイル(同上)、揃って日本市場にもお目見えしそうです。オリーブオイルに比べれば知名度はありません。それもそのはず、コーヒ…

第379話 患者の珈琲学(その45)ニコチン酸欠乏症Ⅲ

シリーズ『くすりになったコーヒー』「コーヒーが病気を予防する」という疫学論文が3,000編を超えました。全部読んで解ったことは次の3つ。1.希少疾患と感染症を除くほぼすべての病気が調査された。 2.毎日コーヒーを飲む生活習慣が四大死因病の罹患リ…

第378話 患者の珈琲学(その44)膵臓癌の肝転移

シリーズ『くすりになったコーヒー』 膵臓癌は治りにくく死亡率が高い病気です。癌が膵臓内に留まっていればまだしもよいですが、肝臓に転移すると大変です。肝臓癌の生存率は他の臓器癌とは比べ物にならないほど低いからです(詳しくは → こちら)。 図1を…

第377話 患者の珈琲学(その43)糖尿病患者の白内障

シリーズ『くすりになったコーヒー』 食生活の乱れ、運動不足、積もり積もって2型糖尿病になりました。でもそれで終わりではありません。糖分が多めの血液は身体のあちこちに不具合を起こします。太い血管と細い血管、何処も彼処も合併症を起こす危険地帯に…

第376話 患者の珈琲学(その42)肝臓癌患者の肝移植

シリーズ『くすりになったコーヒー』第376話 患者の珈琲学(その42)肝臓癌患者の肝移植 これまでにも、「コーヒーを飲んでいる人が手術で入院すると、普通より早めに回復する」との論文がありました。回復が早い理由として、全身麻酔の影響で止まって…

第375話 患者の珈琲学(その41)ニコチン酸欠乏症(Ⅱ)

シリーズ『くすりになったコーヒー』 (前回のつづき) さてさて、コーヒーのニコチン酸(VB3)とメチルピラジンがNADを増やすと言っても、実際に1杯のコーヒーを飲んでどれ程の効果があるのでしょうか?客観的に効き目を見積もるのは難しいので、先ずはコー…

第374話 患者の珈琲学(その40)ニコチン酸欠乏症(I)

シリーズ『くすりになったコーヒー』 焙煎したコーヒー豆にたった1つだけ入っているビタミンはニコチン酸(VB3の1つ;下図の左)。1杯あたりの含有量は、深煎りで最大4~5㎎なので、1日2~3杯で必要量を満たします。VB3が欠乏するとペラグラ(重症の皮膚疾…

第373話 番外編 コーヒー豆症候を知ってますか?

シリーズ『くすりになったコーヒー』 今回はコーヒーそのもののお話ではなく、コーヒー豆に似ているからと命名された病気の症状のお話です。では始めます。 その名はCoffee-Bean Sign (CBS:コーヒー豆症候)と呼ばれていますが、何じゃそれはと問う前に、一…

第372話 患者の珈琲学(その39)反応性低血糖症

シリーズ『くすりになったコーヒー』 食後血糖値の上昇は誰にでもありますが、一旦上昇した血糖値が直ぐに下がり始めて、4時間ほどの間に50㎎/dL前後(正常値は100前後)まで急降下してしまったら、反応性低血糖の疑いが強まります。甘いものを食べた時にも…

第371話 コーヒーの花と蜂蜜にもカフェイン

シリーズ『くすりになったコーヒー』 カフェインを含む飲料と言えば、お茶とコーヒー。お茶は葉をコーヒーは種を飲用として、そこにカフェインが入っています。他にもカカオやコーラがありますが、含有量はずっと少ないので問題になりません。だが、しかし・…

第370話 患者の珈琲学(その38)入院中に飲むコーヒー

シリーズ『くすりになったコーヒー』 以前に書いたように(第318話を参照)コーヒーを飲んでいる人は術後の肥立ちがよいという論文が複数あります。表1と表2は回腸手術の術後経過を、カフェイン入りとデカフェで比較したものです。また表3は婦人科癌の場合で…

第369話 患者の珈琲学(その37)前立腺癌患者

シリーズ『くすりになったコーヒー』 あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。 さて、筆者も仲間入りした前立腺癌患者が増えています。原因は高齢化なので防ぐことはできません。男なら年を取ると誰もがこの小さな臓器が癌になるリスク…

第368話 2018年 コーヒー十大ニュース

シリーズ『くすりになったコーヒー』 コーヒーの疫学研究には、対象コホートに健康な人もそうでない人も含まれていました。これまでは、患者だけを対象とする疫学研究はほとんどありませんでした。しかし今年の傾向として、「患者がコーヒーを飲んだらどうな…

第367話 患者の珈琲学(その36)心房細動患者

シリーズ『くすりになったコーヒー』 年を取ると知らぬ間に脳の血管が詰まります。毛細管の場合は気づかずに済んでしまいますが、太い血管が詰まると脳梗塞を起こして死亡することもあります。脳梗塞と脳出血を合わせた脳卒中の死亡率はトップ3に入る危ない…

第366話 患者の珈琲学(その35)コーヒーはアルカリ性食品だ

シリーズ『くすりになったコーヒー』 「アルカリ性食品で癌が治る」という間違った話から、それに代わる期待の新薬の話です。先ずは間違いの話から。 アメリカから来た珍説「アルカリ性食品で癌が治る」の嘘はすぐバレて、あっという間になくなりました。と…

第365話 患者の珈琲学(その34)高脂血症患者

シリーズ『くすりになったコーヒー』 最近しばしば耳にするフェルラ酸とは、アルツハイマー病に良いというサプリメントの1つです。2015年の医道審議会で倫理違反の処分を受けたコウノメソッド(第296話を参照)ですが、そこでも使われたフェルラ酸サプリは…

第364話 新発見化合物(その5)ピロカテコール

シリーズ『くすりになったコーヒー』 ピロカテコールは昔から知られた簡単な物質ですが、生理・薬理学はほとんど解っていません。ましてやコーヒーに含まれているピロカテコールが、人の役に立つかもしれないなどと考えた人は一人も居ませんでした。 ●焙煎し…

第363話 患者の珈琲学(その33)血液透析患者

シリーズ『くすりになったコーヒー』 兎にも角にも生活習慣病の蔓延にはびっくりするばかりです。これだけ注意喚起されているのに、一向に減りそうにありません。それどころか、最近の山手線車内で見かけるのは、あまりに太り過ぎて立っていられない中年者で…

第362話 患者の珈琲学(その32)転移のない前立腺癌患者

シリーズ『くすりになったコーヒー』 丁度2年前の2016年10月20日、第291話に、「前立腺癌患者がコーヒーを飲んでも症状が悪化することはない」と書きました。下表はそれまでの論文のまとめです。 赤字の論文は、「患者がコーヒーを飲んでも安全で、再発リ…

第361話 患者の珈琲学(その31)慢性腎臓病(CKD)患者

シリーズ『くすりになったコーヒー』 慢性腎臓病(CKD)は年齢とともに進行するので、早く進行すると、生きている間に腎機能が失われてしまいます。放っておけば体中に水と老廃物が溜まって死んでしまいます。つまり、人工透析を余儀なくされてしまうのです…

第360話 新発見化合物(その4)血を固めるカファロライド

シリーズ『くすりになったコーヒー』 コーヒー豆に熱をかけて、黒光りするまで焙煎していると、豆の表面にコーヒーオイルが染みだしてきます。このオイルが美味しいと言って、プランジャーで淹れたり、エスプレッソにして飲んでいると、コレステロール値が高…

第359話 患者の珈琲学(その30)B型肝炎患者とコーヒー

シリーズ『くすりになったコーヒー』 「コーヒーは肝臓病予防の特効薬」と思えるほど肝臓を護ってくれます。疫学調査の対象も、慢性肝炎から肝癌までほぼ網羅しています。主な肝臓病で報告されていないのは「B型肝炎」でした。しかしつい最近になって、B型肝…

第358話 患者の珈琲学(その29)カフェインは死亡リスクと無関

シリーズ『くすりになったコーヒー』 世界共通の疫学データに、「コーヒーを飲む群の死亡リスクは低い」があります。寄与成分は解っていませんが、最近になって「カフェインではない」との論文が発表されました。 ●カフェインは死亡リスクと無関係である(詳…